ヘンリーヘンリーズのギター担当。


by hayashihiromu

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片山杜秀教授との公開討論会『国の死に方〜戦前日本と現在〜』②天皇制の変遷/(山本議員手紙問題)


天皇制の現在の在り方を考える上で、少し山本太郎議員の行動の是非について触れたいと思います。「天皇」を考える時に分かりやすいと思うので。

あ、この山本議員手紙問題の部分は討論会では一切触れられなかったことです。自分が勝手に書いているだけで、片山教授は関係無いです。



少し前のことではありますが、山本議員が園遊会において天皇陛下に手紙を渡したことに対して、「皇室の政治利用」だとかなり批判がありましたよね。ではそもそも「皇室の政治利用」とは何が問題なんでしょうか。

この問題は、請願法云々、失礼だ云々ではなく、憲法的に問題なんです。「天皇」の在り方を考える上で、問題なんです。

日本国憲法は、天皇について、4条で「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する機能を有しない」と規定しています。これは、天皇が政治に参加してはいけない、ということです。政治に関わってはいけない、ということです。

では、なぜ政治に関わってはいけないのでしょうか。それは、天皇とは「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であると憲法1条で規定されているからです。天皇は日本国民統合の象徴なのです。日本国民だからといって、皆意見が一致している訳ではありません。利害、意見の激しい対立があります。しかし、そのような中でも、天皇に思いを寄せることにおいてだけは、統合が果たせる。その気持ちだけは、一致できる。天皇とはそのような存在でなければなりません。

そのため、天皇は無色透明で無ければならないのです。国民の意見の対立に参加してはならないのです。政争に参加すると、色がついてしまう。そうなると、天皇の支持した「色」と対立する意見を持つ国民は、天皇をどう思うでしょうか。無理ですよね。統合なんてできないし、象徴には成り得ません。だから、絶対に政治に参加してはならないのです。

これは、天皇自らが政治に参加してはならない、ということと同時に、天皇を政治に巻き込んではならない、ということも意味しています。当然ですよね。無色透明でなければならない天皇に色をつけようとしたらダメでしょう。これこそ、「政治利用」が禁止される本義なのです。政治パフォーマンスに利用することがダメ、というのではなく、無色透明であるために、政治の色をつけてはいけない、ということなんですよね。

そして、これらは憲法によって規定されていることです。そのため、一般人ならいざ知らず、国会議員である山本氏は守らなければなりません。憲法とは権力者を縛る規範であり、憲法99条によって、国会議員は憲法を尊重しなければならないと規定されています。政争の真っ只中にある原発問題に天皇を巻き込んだことは、憲法の意図する天皇の在り方に抵触するものです。そのため、山本議員は、やはり重い処罰を受ける必要があると思います。

また、山本議員だけでなく、自民党がオリンピック招致のために皇室を用いたことも問題です。利害の対立がある事柄に皇室を巻き込んだ。皇室に色をつけた。この意味で、もっと批判されなければならないと思います。


少し話しはズレますが、この山本議員の問題で、少し左派に幻滅しました。あー、やっぱりか、と。というのは、明らかにダメなことをした山本議員を擁護する人が多かったからです。そしてその理由が、自民党もオリンピックの件で政治利用したじゃないか、でも何もなっていない、だからいいんだ、のようなものだったからです。

周りの人が泥棒を働いたからといって、自らも泥棒してもいいのでしょうか。というより、右派がさきの大戦における日本の戦争を「自衛」だと主張する際に、左派は、周りの人が泥棒を働いたからといって、自らも泥棒してもいいわけないだろ!と責め立てるじゃないですか。もっともな意見であると思いますよ。でも、自分達がその泥棒の立場に立ったら、自らの使っていた論理をすぐに捨て、自らを擁護する。がっかりですね。所詮その程度だったんだなーと。確信的だったとしても業腹ですけれども、実情は、自分達がこのようなブーメランを喰らっていることにも気付かず、何も考えていないで発言しているだけというもっと酷い状況のような気がして、哀しいですね。左派こそが、山本議員に、ルール違反はルール違反なんだから、と、処罰を促すべきだと思いますがね。


長い長い前置きの後、②天皇制の変遷について触れたいと思います。
学生からの質問は、ざっくり言えば、明治憲法下での天皇と、現在の憲法下での天皇は、明らかに規定のされ方が変わっている。このような中で、現在日本においては、天皇、天皇制はどのように成されるべきか、というものです。実際は、右派から不敬だ!と言われるような過激な言葉も含まれていたり、もっとしっかりとした前提の下でしたが、もう前置きが長かったのでカットさせて頂きます。

この回答としては、これまたざっくり言うと、戦前と現在で天皇の規定は変わっているものの、天皇の実情は変わっていないため、このまま続けるべきだ、というものでした。その理由は、日本人に特出された権力に対する考え方なのですが、これは未完のファシズムを読んで下さい。ここで軽く書くよりはしっかりまとまった本を読んでもらう方がいいですね。まあ、少し言うと、歴史的に見ても、日本人は強い権力を嫌うのです。だから、「天皇」という緩和剤が必要なのです。

ここまで上記の問答を削って書いたのは、前提が長過ぎたということもありますが、本に書かれていないことで、自分としては目から鱗といいますか、非常に面白い話しがサブウェイであったので、こっちを書きたいな、と思ったからです。それは、現在の日本において、今上天皇とは4代目の天皇だと考えるべきだ、というものです。

神武天皇から遡れば、天皇の歴史とは2600年以上あるとされています。しかし、日本が近代国家になってからの天皇、今の様な形の天皇は、まだ4人しかおられないのです。ここに注目すべきだと思います。なので、天皇の正当性を持たせるための、その方法論がまだ無いのです。だからこそ、今上天皇皇后両陛下のご苦労は凄まじいものであり、その功績も多大なものであると思います。普通の人ではやはりできないですよ。

しかし、まだたったの4代なのです。これからどうなるか分からない。このまま正当性を持たせられるのかも分からない。だからこそ、ひたすら日本を回られる。震災があったらそこに訪問される。公務をされながら、国事にも参加されながら、お祈りを捧げながらです。宮内庁が焦っているのも、ここだと推測されます。お体の具合が悪くなり、今までのように動くことができなくなれば、正当性は担保できなくなるのではないか。皇室は、目に見え難い、また、平時では気付き難い、そのため非常に難しい事柄であるものの、日本の根幹であるということは事実です。心配です。


というような感じでしたかねー。
もう一つ、天皇制から派生して、丸山眞男の「無責任の体系」に関しても話しましたが、ちょっと長いので、以上!













by hayashihiromu | 2013-11-27 00:43 | 普通

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