ヘンリーヘンリーズのギター担当。


by hayashihiromu

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三田祭②〜女子大生に、出兵間際に告白されて〜





イケメンに壁ドンされてドキドキした後、三田祭で最早名物化しているようにも思える、200円払えば女子大生に告白される、という企画に行ってみました。500円払うと3人から告白されるということなのですが、まあ自分はそんなふしだらな人間ではないので200円を受付で払いました。すると、自分が呼んで欲しい名前、女の子の年齢設定、希望するシチュエーションを書く紙を渡される訳です。

シチュエーションは何でも好きなものを自由に設定していい、という素晴らしい企画。例えば「放課後」だとかですよね。色々ありますよ。自分はというと、「戦場」か「出兵」で迷ったのですが、ここはやはり誰しもが一度は言われてみたい「生きて…生きて帰ってきてね…!」という言葉が欲しくて「出兵」と書いちゃいました。来年は「戦場」かな。

どうやら演劇サークルの企画らしく、マジな演技をしてくる、という情報だったので、ここで自分が恥ずかしがったり、妙な照れを入れてしまっては相手にも失礼ですし、成立しないですし、そもそも自分はそんなしょうもない人間にはなりたくないので、ここは本意気で臨もうと思い、集中して待っていました。


自分の番がくると、カーテンで仕切られた個室に案内されます。そこでドキドキしながら待っていると、突然、「はやしくん!」と女の子が飛び込んできました。

「本当に、行くんだね…」

おお、いきなりですね、と若干面食らいつつも、今のこの状況をもう一度整理。

自分と相手の女の子に与えられている情報は、自分が「林」という名字で、年齢設定は同い年で、そして状況は出兵の別れ際だ、ということだけです。そして、ここからはただただこのカーテンで仕切られた空間の中で、誰に見せる訳でもなく、2人だけで1つの場面をアドリブで完成させなければならないということです。これはすごいことですよ。

ことの重大さに気づき、このままではやばい、照れてしまう!と思い、早急に細かい設定を脳内で作成しました。


時は1944年冬。とうとう徴兵される日が来ました。メディアが発信する情報には、玉砕の文字が日々踊っています。最早劣勢なのは疑い用がありません。だけれども、自分は行くのです。

結局一睡も出来なかった自分は、なんとなく、もう一度自分の町を見てみたくなり、早朝に外に出て歩いていました。多分もう、この町を見ることもない。御国のために命を捧げる。本望じゃないか。親兄弟も喜んでくれるさ。先に靖国へ行った学友達のもとへ行けるんだ。何も悲しいことはない。何も寂しいことはない。天皇陛下のために、御国のために、国民のために、そして、なにより、あの子が生きていけるこの国の未来のために。

気付けば、あの子の家の前に立っていました。まだ薄暗い早朝です。自分を出迎えてくれたのは、あの子の家の軒先で飼われている犬の寝顔だけでした。最後に、お別れの言葉を言いたかった。いや、言わなくていいんだ。自分は日本男児。靖国で、いつまでも見守っているのだから、それでいいんだ。

まだ暗い窓に向かって、静かに敬礼。ゆっくり背を向け、そのままその場を離れようとした、そのとき、

「はやしくん!」

「本当に、行くんだね…」

まさか。こんな奇跡などあるものか。いや、ちがう、きっとあの子も、起きていたのだろう。家の前の人影に気付いたのだろう。これは神さまがくれた時間だ。

ゆっくり振り返ると、そこには常に思いを寄せていた人、その人がいました。

「生まれたときから、ずっと、一緒だったよね…。小さい頃から、隣の家でさ、いつも一緒に遊んで、勉強して…」

あ、なるほど、これは幼馴染の設定でいく感じなのね。自分としては結構町を徘徊して辿り着いた感じだったんだけど、まあ、いいや、と、早急に脳内で設定を組み替え。

するとなんだか余計に悲しくなり、目を細め、俯いてしまう。

「なんだか、はやしくんが側にいない生活なんて、考えられないや…」

自分は何も言えずに、ただただ俯いていました。だけれども、言わなければならない。これは、自分から言わなければならいのだ。神様がくれた時間だ。生きて帰ってきたら…。もし、生きて帰ってきたら………。それまで、待っていてくれますか?と。

意を決して顔を上げた、その時。

「だけど、本当に行っちゃうんだね…。日本に出兵しちゃうんだね…」

そうそう日本に、、、ん?
ん?




ん?





日本に出兵?



ここで一瞬思わずちょっと吹き出してしまったのですが、ここでも早急に設定を組み直し、ああ、この自分の幼馴染はちょっと頭の弱い子なんだな、だめだぞ、自分だからいいようなものの、人前でそんな間違えしたら非国民になっちゃうぞ、も〜、やれやれ、ってな感じで

「日本から行くんだよ」

と、さっきまで漂っていた悲しい空気を断ち切るように、若干笑いながら喋ると、

「何言ってるの!」

と言われ、あれ?あれ?なに?なんなの?これはどういう設定なの?と首を傾げていると、なんだか目の前の幼馴染が、自らの服装をものすごい勢いアピールしてきたのでちゃんと服を見てみると目に飛び込んできたのはチャイナドレス。




チャイナドレス。



幼馴染が来ていたのは、チャイナドレス。




チャイナ、ドレス。








チャイナドレス=中国



中国から出兵=人民解放軍



日本に出兵=日本に侵略





「え、えっと、あの、そういう…?」

「これから日本に出兵しに行くんじゃない!」




あ、あ〜…そういう設定だったのか〜…自分はちょっと勘違いしてたかな〜…あ、日本鬼子をぶっ殺しに行く的な、漁船に乗ってサンゴ取りに行く的な、人海戦術で突撃的な、そんな感じだったのね〜…う〜んこれはね〜あの〜、えーっと、え、え、え、うん、え、俺中国人だったの?設定中国人だったの??嘘でしょ??なにそれなにそれ怖い知らない聞いてないやめて設定全部飛んだよ今までの設定なんだったんだよ返してよ俺の入り込んだ世界を返してよもうとんでもない設定ぶっ込んできちゃったよもうなにそれ?自分の自己を措定していた第三者則ち神が目の前で撲殺されているとことを見ている気分ですよ。本当にもうやめてよ俺の神様いなくなっちゃったよ。いなくなっちゃったということは無精神状態に陥ったということであり則ち絶望の終わりの無い循環に落とし込められた訳ですからもう最悪ですよなにこれなにこれ。

とにかく…絶対生きて帰ってきてね…帰ってきたら、私と付き合ってくれる…?とかなんとか言ってましたけど、最早自分の耳には何も入ってこないですよそんなもんね、もうね、おれ人民解放軍だったのかよ!人民解放軍だったのかよ!もう一度言いますよ、人民解放軍だったのかよ!

一応、あ、はい、と言ってね、敬礼だけはしておいたんですけれども、もう完全に自分の世界が終演してしまっていましたから。アイデンティティの崩壊が起こっていますから。神様撲殺されてしまっていますから。もうなんなんだこれ!!と思っていたらさっきまで目の前にいた幼馴染がいきなりただの女子大生になって「はい終わりです〜」と部屋からさっさと出された訳で、これまた完全に冷めた感じで言われてしまった訳で、心に傷を残しながら、夜の三田に出兵していったのでございました。






という感じでね、まあ、よくやりますよね。すごい企画ですね。でも中々楽しかったです。来年は「戦場」のシチュエーションで行こうかな!是非皆で戦場のシチュエーションで行きましょう!!








おわり







by hayashihiromu | 2014-11-25 22:37 | 普通

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