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ヘンリーヘンリーズのギター担当。


by hayashihiromu

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体の皮膚と顔面の皮膚ってなんで違うの?やめてよ



一昨日ですかね、3年ぶりに大阪でライブを行わさせて頂きました。サイコロチームさん、ありがとうございました!楽しかったですね〜。楽しかった。楽しかったのですが、ちょっと一つ疑念というか、それがありまして。

あの、もしかしたら、もしかしたら、ですが、あの、その、自分、ライブ中に、鼻くそをそよがせていなかったですか?

最後の曲が終わって、ジャーンってやって、ギターをスタンドに掛けて、お水を飲んで、何の気なしに、手をふん!ってやって、あの、ジャッキーチェーンのあちょ〜、みたいな感じで、鼻に手をふん!ってやったら、なんか固いものが指先に触れた気がしまして。終演後のステージという、歪な無限の、その星霜もの彼方に飛んで行った感触がありまして。鼻くそが。

そんなことないですよね。鼻くそをふわふわそよがせながらギター弾くとか、そんな人いませんもんね。ありえないですもんね。そのような状況はありえない訳だから、だとすると、ありえない状況というものはこの世に存在しない訳で、したがって、鼻くそを風になびかせながらギターを弾く、という現象はこの地球上では不可能ということになりますよね。うん。よかったよかった。

まあでもね、少し心に傷が付いた訳ですが、ライブが楽しかったことには変わりはなく、ステージもいい感じに暑かったため、久しぶりにかなりの汗をかいてしまいました。そのため、ライブ後、コンビニに体を拭く冷たいシート?を買いに行きました。

商店街の中にコンビニがありまして、そこでお目当ての冷たいシートを入手。顔と体の汗と火照りが気持ち悪く、いち早く全てを拭き取りたいとの思いの中、ライブハウスに戻る前に、下品ではありますが、ここで拭いてしまおう、と考え、商店街の片隅に移動。袋を破き、シートを取りだしました。まず、顔面が非常に熱かったため、そのシートを顔面に思いっきり擦り付けました。おお〜、ひんやりするね〜、いいですね〜、気持ちいいね〜、と一通り堪能したあと、さて、体でも拭こうかしら、と思ったその直後、顔面全体にじんわりと疼痛が拡がってきました。あれ、なんか、あれ、ちくちくする、あれ、これ、あれ、と、数十秒先に待ち受ける悲劇を予感しながらも、いや、これはそんなね、あれだよね、ちょっと今ちくちくするだけだよね、うん、全然大丈夫大丈夫、こんなもんはさ、病は気から的なね?うん、たしかに、このシート、顔に擦り付けた時にね、若干刺激が強いな、とは思ったけどさ、たしかに、このシート、身体用、って思いっきり書いているけれどもさ、それはほら、やっぱり誤差というか、そんなことはないよね、ないない、と気持ちを落ち着かせた所で激痛が顔面を襲ってしまってああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


桃の皮を顔に擦り付けて良い匂いだなぁ〜とやっていた直後に訪れた小学校3年生時分の自分の泣き顔と、手洗い石けんで顔を洗った小学校5年生時分の自分の慟哭が瞬時に脳内を駆け巡り、あの頃の郷愁が商店街のゲートの屋根に微かに映し出されたものの、それられに手をかざす間もなくあああああああああああああああああ


身体用のシートであります故、刺激が強すぎて、しかも、しっかりゴシゴシ顔面全体に擦り付けてしまって、ヒリヒリピリピリチクチクガンガンと、まるで無数の針で顔面を刺されているかのような激痛、その波が、右へ、左へ、上へ、下へ、ひっきりなしに移動するもので、商店街の片隅、そこに踞って顔面を手で覆っていたものの、そして、他の痛みで気を紛らわせようと、顔面を両手でぺちぺちやっていたものの、一向に痛みが収束する気配は無く、これはやばい、と思い、商店街から飛び出しました。

あの日の天気は、雨でした。そのため、この雨の水を顔面に当てて、この刺激の成分を洗い流そう、と思い、どす黒い曇天に顔を突きつけ手でゴシゴシやっていたのですが、最早何の意味も無い何これアホなの?みたいな、地球の手を借りてもこの刺激成分を落とすことは出来ない、という現実に、ああ、人間は地球に歯向かっているのだな、と改めて実感しながら、若干の涙を頬に滴らせ、自分、則ち、人間と地球の共同作業、共同戦線、それでもって、刺激成分という科学に対抗しようとし、思い出せタンネンベルク、力は劣っていても、気合いと根性、策謀により、包囲殲滅を!と駆け巡るも、やはり持たざる国の命運は歴史に示されている通りであり、なんとか、ライブハウス手前にまで戻ることはできたものの、力つき、雨に打たれながら、道ばたにて、本日2度目の踞りを決め込んでいました。

針で刺されたような痛みのピークは過ぎたものの、やはりまだジンジンするため、なんだか自分に情けなくなり、落ち込み、地面に根を張らしてしると、突然、前方から「ダイジョブ?ドシタノ?」との声が聞こえてきました。

音も無く顔を上げると、目の前に、30代後半くらいの東南アジア系の女性が。ライブハウスのある場所は、十三。周りは、キャバクラ的なお店が乱立しています。

「ダイジョブ?ドシタノ?」
心が弱っていた自分に掛けられた2度目の気遣いの声。それはまるで曇天から差し込む一筋の明かり如く、自分の心に染み込んでいきました。しかし自分は極度の人見知りである故、
「あ、大丈夫です〜」
との素っ気ない返事を返すの精一杯。すると、
「マッサージ、スル?サンゼンエンデ、オケヨ、マッサージ、スル?」
とのお声をかけていただき、え、マッサージ?まじで?3千円?安くない?それでマッサージしてくれるの?と、あまりの驚きに声を失っていると、
「キモチイイ、サンゼンエン、キモチイイヨ」
と仰せ頂き、え、気持ちいいの?3千円で気持ちいいの?と、なんだか一気に顔面の痛みが引いていった気がして、この波に乗って、一気に痛みと逆の境地に行くしか無い、と思ったものの、やはり、これは、なんともまぁ、自分は極度の人見知りであるが故に、
「あ、大丈夫です〜」
と言ってしまい、その女性は、
「ソウ‥」
との一言を残して、自分を離れて、街角に佇んでいました。

なんだか申し訳なく思ったのですが、まあ、痛みも引いたし、いいかな、と思い、ライブハウスに戻った訳であります。

人の感情の面白さに出会った、そんな夜。

帰る時にね、ライブハウスから出たら、3時間くらい経っていた気がするのですが、その東南アジア系の女性の方はまだ傘を持って佇んでいてね、なんだか、人間だな、やっぱり人間なんだな、と思った訳でございます。


以上を持ちまして、3年ぶりの大阪でのライブを終えた訳ですが、また、定期的に行けたらな、と思っております。その折りには、また是非、是非、よろしくお願いします。




















おわり











by hayashihiromu | 2014-08-10 10:53 | ライブ

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